ハトムギの硬い殻をつぶすと白い実(子実)が出てきますが、これが「ハトムギ」として市販されているものです。ハトムギ子実は、漢方では、ヨクイニン(薏苡仁)と呼ばれ、わが国では古くからイボ(疣贅)に用いられてきました。我々は以前より主として、 ハトムギの子実を被包する外皮である外殻、薄皮、渋皮(図)の研究をしていますが、ハトムギ外皮にはさまざまな有用物質が含まれていることが明らかとなっています。したがって、市販のハトムギ茶は子実と外皮を炒って抽出したものですので、外皮が有するさまざまな働きも有しているお茶といえるわけです。